意地悪なご主人様【おまけ完】
「たまたま夏樹の

メールを見てしまった」


「・・・え?」


「新年早々、最悪のメール」

その言葉で、

私はすべてを悟った。

・・・

巧はすべてを知っていた。

・・・

だから、あんなに優しかったのも、

説明がつく。

・・・

でも、じゃあなんで、

今まで何も言わなかったのか?

それが不思議だった。

・・・

「仕事に関しては、夏樹の問題だ。

確かにプロポーズはしたが、

オレの事は抜きにして、

自分で答えを出してもらいたかったから」


「…巧」

「夏樹はどうしたい?」

「私は…」

そんなの決まってる。
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