意地悪なご主人様【おまけ完】
「ま、真鍋巧?!」

「…拾ってやったのに、

呼び捨てか?」


「…今、なんと?」


「たまたま入った飲み屋に、

酔いつぶれたお前がいた。

家に帰れないと言うので、

仕方なく連れて帰ってきた」

・・・

と言って微笑んだ。

・・・

でも、

その笑顔の奥は、

笑っていなかった。

・・・

と、

ところで、

私と一緒に寝ていたこの男は?

・・・

恐る恐る、

そちらに目を向けた。

・・・

「顔は似てねぇけど、

巧の双子の弟です」
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