いつか必ず…


「私さ、那月と陽くんに勉強教えることになったんだけど、時間が来るまでここで勉強しててもいいかな?」


ここで勉強して先生に勉強教えてもらいたい…


「いいよ。
保健室に勉強しにおいで。」


「ありがとう、先生!!
それともう一つ聞きたいことがあるんです。」


「なに?」


先生は不思議そうに私の顔を覗き込んでいる。
私は恥ずかしくて顔を赤くしながらも、切り出した。


「先生、クリスマスイブ…時間ある?」


「…クリスマスイブ?」


先生に聞き直され私は無言でコクッと頷いた。

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