ラピスラズリの恋人
「これはまぁ……仕事を円滑に進める為の女除けみたいな物ですよ」
「女除けですか?」
「えぇ。本当に時々ですけど、女性のお客様から好意を寄せて頂く事があって……。旅行には喧嘩やトラブルが付き物と言えば聞こえは悪いですが、そうなったカップルの女性から告白に似た言葉を受ける事があるんですよ。フリーの女性ならまだしも、それはまずいでしょう?」
クールさを携(タズサ)えた端正な顔が、フッと悩ましげな笑みを浮かべる。
眉を寄せて笑うその表情には、大人特有の狡猾(コウカツ)さが見え隠れしている。
織田さんはきっと、自分の魅力をよくわかっているんだろう。
女除けの為に指輪を着けなければならない程モテる、と言う事を…。
「女除けですか?」
「えぇ。本当に時々ですけど、女性のお客様から好意を寄せて頂く事があって……。旅行には喧嘩やトラブルが付き物と言えば聞こえは悪いですが、そうなったカップルの女性から告白に似た言葉を受ける事があるんですよ。フリーの女性ならまだしも、それはまずいでしょう?」
クールさを携(タズサ)えた端正な顔が、フッと悩ましげな笑みを浮かべる。
眉を寄せて笑うその表情には、大人特有の狡猾(コウカツ)さが見え隠れしている。
織田さんはきっと、自分の魅力をよくわかっているんだろう。
女除けの為に指輪を着けなければならない程モテる、と言う事を…。