これからの季節に~新雪初めて踏むきもち~【完】
クリタはふと思って言った。
「いやあ、サヤカに会ったら楽しそうだね」
「ははは。そうだね」
「俺ね、ちょっと考えた事がある」
「うん?何?」
「サヤカが、もし、俺の夢に出て来たら、怖いなって」
「ギャー!それめっちゃあたしイタズラする!!」
「でしょ!でしょ!予感的中もう夢中!そうでしょ!」
「あたし多分いっぱい変な事やる」
「え、どんな事」
「え、おばけの振りとか。ドラキュラとかミイラ男とか」
「ドラキュラはともかく、ミイラ男は一発でサヤカってわかるじゃん。何か、多分」
「えー!?じゃあ、じゃあ、お墓になる」
「え、どうやって」
「卒塔婆持って」
「和式!?」
「うん、和」
また夜が更けて行くのであった…。
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