ただひとつ。Side Story
「だって何でもそつなくこなすだろ?勉強はさておいて、運動できるし、友達多いし。」


「…勉強だってできない訳じゃねーよ。やらないだけで。」


「…だろうな。努力しないで上手くすり抜けるタイプだもんな。」




「………。」




何にも興味ないふりして…



こいつ、わかってんじゃん。俺の性格…。




「…だけど、やればできるってのはマジである気がする。」



「……そう…、か?」



俺はおだてにとんと弱い。


それも十分分かっててこんなこと言ってるなら…



相当頭がキレる。




「……。一匹くらいなら、すぐに取ってやる。」




『負けたくない』。


…そう思ったのはこいつと同じ。



それもあるけど…、何だか奴の仕掛けた罠にわざとかかってみたい気もした。



青山の本心がどうであれ、俺は…嬉しかったんだ。





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