涙ペットボトル




──────────。



「はぁ!今日は、楽しかったねー」
 


オレらは、今電車を乗り継いで帰っている途中。



佐々木が言った。



どーすればいーんだよ。




あかり、、ちょーあせってる。




目あってもそらすし、



オレ嫌われたー。ガーン。




嫌われた


キラワレタ


キラワレタ。




ガーーーーーン。






電車を降りると、、



「じゃ、、あたし帰るからっ!」


さささっと帰ろうとしているあかり。




えぇっ!?はやっ!



ってこのまま?



無理、無理、無理、無理、無理。



中途半端すぎる。


キスしたこと誤んねーと。


あーもー!



「あかり、待てよ」



思わずあかりの腕思いっきりひっぱった。



「え…あ…う…え」



「一緒に帰んぞ」


「あ…は…い」



──────。




セミの鳴き声が耳に響いてくる。


 
オレは、ずっとあかりの腕を掴んだまま。



腕、細。





いつもは、思わないことを



思ってしまう。




好きだ。






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