涙ペットボトル




「…………大丈夫か?」



「ぅん。ごめんね」


「全然」



ちょっとたくさん泣いちゃった。



「よしっ!帰るぞ」


いつもの笑顔で言った。



「ぅん」




そして、歩き出した。



空には星がいっぱい広がっていた。



「それにしても、奏太なんなんだよ」



え──……………?


優太くん?



「手を振ったとか、可愛いとか

まじへらへらしてんじゃねーよ」



おや?


優太くん──…………?



「ゆ、優太くん?」



「ん?」



「そんなに、いやだった?」



「いやだよ」



ムスッとする優太くん。


これって──……………




「優太くん。もしかして」



「ただの嫉妬。」



振り返って、いじけ顔。



キューーーーン!!



やばい!可愛いすぎっ。



「あははっ////」



「なんだよ」



「可愛い」



「うるさい」




「だって。。」


あたしがクスクス笑っていると



「しょーがねーじゃん。

ムカつくよ。オレの女に可愛いって言って。可愛いって思うのオレだけなのにさ」




「っ//////」



心臓の音おかしい。



てか、優太くんってこんなに俺様でしたっけ?
 

 
キューーーーン。




嬉しい──…………。





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