Special Edition


さて、杏花はどんな表情をするだろうか?


歩く事、数分。

白い外壁のビルの前に到着した。


腕時計で時間を確認。

―――――――完璧だ!!


現在の時刻、19時ジャスト。

フッ、俺って何をするにもパーフェクトだな。


俺は己を自賛し、不敵な笑みを零すと


「要?レストランって……ここ?」

「ん?………ん~」

「でも、このお店、薄暗いわよ?」


杏花は不安そうに辺りをキョロキョロ。

……無理も無い。

店の外灯はおろか、店内の明かりも殆ど無いに等しい。


「今日はお休みなんじゃない?」


眉間にシワを寄せ、俺の顔を覗き込む。

そして、ギュッと俺のシャツを握りしめて。


「大丈夫。今日は杏花の為に準備してるハズだから」

「えっ?!もしかして、貸し切りなの?!」


俺の言葉にさらに不安がる杏花。

曇り顔がさらに険しくなってゆく。



けれど、これって……貸切に……なるのか?


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