Special Edition
それがこの店という事。
杏花のデザインは、
ゆったりと寛げる癒しの空間がコンセプトで
店内は珈琲の香ばしい香りが漂い、
心地良い音楽が流れ、
色鮮やかな料理がテーブルを飾る。
そして、清潔感のある白いシャツに
温かみのあるモカブラウンの色を取り入れたユニフォーム。
―――――全ては、杏花の夢の形。
杏花の夢は『小さくてもいいから、いつか自分の店を持ちたい』
俺はそんな彼女の夢をアシストする事にした。
まぁ、男子社員から遠ざけたいという
俺の邪な考えがあっての事はこの際伏せておこう。
「杏花さん、どうかしら?イメージ通り?」
「あっ、はい!!凄いです!!イメージ通りというより、それ以上で…」
嬉し涙を流す杏花は、
胸の前で両手をギュッと握り、大興奮。
「良かったな、小夜。杏花さんに喜んで貰えて」
「えぇ……あなた」
「せっかくのオリジナル料理が冷めたら勿体ない。温かいうちに戴こう」
「そうよね」
俺らは杏花が考案したオリジナル料理を戴く事に。