Special Edition
「要……シャワーは?」
「ん?今日は無理だろ」
「えっ?ダメよ!!綺麗な身体じゃなきゃ~要に失礼だから~」
「へ?」
杏花は千鳥足で浴室へと向かって行く。
今……何て……言った?
俺に失礼って……どういう……??
はっ?!
もしかして、もしかしなくても、そういう意味だよな?
俺は慌てて杏花の後を追う。
すると、
パタンッ――――カチャッ……。
………へ?
浴室の入り口まで来た所で、
勢いよく扉が閉まってしまった。
「杏花?……杏花?!」
「待っててねぇ~すぐ出るから~~」
俺は扉の前で唖然と。
「杏花!!杏花ッ!!」
「 ♪ ~ ♪ ~ ♪ ~」
鼻唄交じりでシャワーを浴びようとする杏花。
大丈夫なのか? あの状態で……。
転びはしないか、怪我をするんじゃないか。
物凄く不安で俺はその場から1歩も動けないでいた。
30分程して、
―――――カチャッ
待ち侘びた目の前の扉がゆっくりと開いた。