Special Edition


使用人が淹れてくれた紅茶を飲んでいると、


「失礼致します。希和様をお連れ致しました」

「ご苦労様」


使用人の声にドアの方へ振り返ると。


「…………き、京……夜様////」

「ッ?!/////」


そこにいたのは紛れもなく彼女なのだが、

今まで見た事も無いほどに綺麗に着飾った彼女が立っていた。


一言でいうなら、色気のある大人の女性だ。


右肩をガッツリと露出させるようなデザインで

体のラインがくっきりと分かるような細身のシルエット。


しかもアシンメトリーにスカートの裾が斜めにバッサリと。


右側の裾は床に着くほど長いのに

左側の裾は膝上30㎝はあるんじゃないかというくらい短い。


脚が長い彼女だからこそ着こなせる服だ。



「あの、………短すぎませんか?」

「そう?………大丈夫よ」

「そうでしょうか?」


母親に言っても無駄だと思った彼女は、

ヘルプサインを俺へと送って来た。


さすがに俺もこれは短いと思う。


「母さん」

「スカートの長さより、ウエストの方が気になるわね」

「へっ?」


別の衣装に着替えさせると伝えようとすると、

母親は徐に立ち上がり、彼女の元へ歩み寄る。


そして………。


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