Special Edition


「肩の傷、見てもいいか?」

「ふぇっ?!!//////」


泳ぎっ放しだった視線が真っ直ぐ突き刺さる。

しかも、これ以上無いほどに目を見開いて……。


「ダメか?」

「…………ダダダダ、ダッ、ダメに決まってるじゃないですかッ!!」

「何故だ?」

「ななな、何故って……」

「結婚すれば嫌でも見るぞ?」

「ッ?!//////」


硬直する彼女。

俺はここで引き下がれないとばかりに覗き込む。

すると、


「見ても……いいものではありませんよ」

「フッ、それはどうかな?」

「へっ?」

「鬼畜な男なら逆にそういうので萌えるんじゃないのか?」

「え?………京夜様、そういう趣味があるんですか?」

「さぁ~どうだろうな?見てみない事には何とも言えない」

「……………ですが………」


もう一押しという所だろうか?

拒絶しているという感じはしない。

見られるのは嫌だが、俺がさっき言ったセリフが脳裏にあるのだろう。


『結婚すれば、嫌でも見る』

今時、結婚前にそういう流れになってもおかしくないし、

むしろ、両親は喜びそうだが……。


俺は両手をギュッと握りしめる彼女の手にそっと手を重ね、


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