Special Edition


葵は可愛い、いや、凄く可愛い。

きっと、男子高校生のかっこうの餌食なんだろうな。

嫉妬したところでどうにもならないのに

だけど、勝手に嫉み妬みという感情が湧き起こる。


「葵」

「ん?」


黒目がちな大きな瞳に俺を映し、じっと俺を見上げた。


「瞳孔には異常は無いな、チュッ」

「ッ?!/////」


俺は彼女のおでこに軽くキスを落とす。

そんな俺の行動に真っ赤な顔で応える彼女。

慌てておでこを手で隠した。


「ん?………熱っぽい?頭が痛いですか?」

「んっ……」


俺は顎に指を掛け、グッと下顎を開けて咽頭を確認。


「ん~?扁桃腺は腫れてないようですね」

「ちょっと、潤くん!急に何するのよっ、もうッ!!」


ちょっぴりお怒りムードの彼女。

唇を尖らせ、俺にキッと睨みを利かす。


けれど、そんな顏も可愛くて堪らなくて……。

――――チュッ


「んっ/////」


小さく尖った彼女の唇にキスを落とす。


ここが、大通りだという事も無視して……。


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