Special Edition
片道1時間程の道のりは
何だかほとんど会話も無く、
俺は言葉数少ないゆのの横顔を
赤信号で止まる度、見つめていた。
神社の駐車場に車を停め、
境内を歩き始めると……。
「隼斗さん…」
「…ん?」
「思い出しますね?」
「へ?」
「去年の大みそかを…」
「……そうだな」
ゆのは1年前を思い出していたらしい。
知り合って1カ月も経って無い俺らは
クリスマスにお互いの気持ちを確かめ合って
そして………。
「ゆの、懐かしいな」
「はい。何だかついこの間の出来事のようで」
「だな」
俺はそっと手を差し出し、
ゆのは俺の手に優しく重ねた。