極上の愛文
トキメキボール

トキメキが大好き

トキメキを手に入れることは

綺麗になれる近道

幸せのジュエルを身にまとって

毎日、ウェディングロードをスキップするよう



トキメキはずっと続かなくて

それは、苦しみや悲しみ、恐怖で訪れることもあって

トラウマを引きずることもあって

頑張ろう、頑張ろう

そう自分に言い聞かせる度に

本当は他の誰かにすがりたくなっている

こんなとき、もし誰かがトキメキボールをわたしに優しく投げてきたら・・

キャッチしてしまいそう

本当はキャッチしたい



でも、全てが中途半端で受け取ることは

それはただの欲ばり

トキメキが欲メキなるんじゃないかって



今の状況に終止符を打つのが怖くて

わたしひとりぼっちになるんじゃないかって

誰かに救ってもらいたいけど

それで壊れるものはなんだろうって、恐怖が伴う

現状維持が一番平和なの?疑問ばかり・・



だから、今、もし 誰かがわたしにトキメキボールを投げてくれても

きっと、わたしはドッチボールのように、

どっち?どっちにしようか?って悩みながら

ボールをよけてしまうんだろう



わたしが一番幸せになれるボールは誰が握っているんだろう?

今のボールか、これから訪れるかもしれないトキメキボールか・・





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