天使の舞―後編―
王宮の最上階にある王の間。
ある程度の飛翔は出来るものの、イザヨイは地道に上へと上り、ここまでやって来た。
真っ黒に艶めいた、重厚感のあるこの部屋の扉に寄りかかり、イザヨイは目的の人物を待つ。
勿論、目的の人物とは王の間の主である。
ここに着いてすぐに、廊下から声をかけたのだが、会議か何かで、主は留守のようであった。
イザヨイが扉に寄りかかり、どのくらい待ったであろうか。
部屋の中から、物音が聞こえてきて、イザヨイは即座に反応した。
コンコンコン・・・。
少し緊張して、イザヨイは扉を叩く。
そっと中から開けられた扉から顔を覗かせたのは、怪訝な表情を浮かべたシラサギであった。
「あなた・・・どなた?
ここは王の間ですよ。
この時間、謁見の申し出はなかったと、思いますが・・・?」
そんなシラサギの後ろから、イザヨイの目的の人物が現れた。
ある程度の飛翔は出来るものの、イザヨイは地道に上へと上り、ここまでやって来た。
真っ黒に艶めいた、重厚感のあるこの部屋の扉に寄りかかり、イザヨイは目的の人物を待つ。
勿論、目的の人物とは王の間の主である。
ここに着いてすぐに、廊下から声をかけたのだが、会議か何かで、主は留守のようであった。
イザヨイが扉に寄りかかり、どのくらい待ったであろうか。
部屋の中から、物音が聞こえてきて、イザヨイは即座に反応した。
コンコンコン・・・。
少し緊張して、イザヨイは扉を叩く。
そっと中から開けられた扉から顔を覗かせたのは、怪訝な表情を浮かべたシラサギであった。
「あなた・・・どなた?
ここは王の間ですよ。
この時間、謁見の申し出はなかったと、思いますが・・・?」
そんなシラサギの後ろから、イザヨイの目的の人物が現れた。