もしも愛が買えるなら
リョウと初めて会ったのは、メールから三日後の夕方。

5月半ばの雨の日だった。

待ち合わせ場所は新宿。

高層ビルの中のカフェ。

緊張しながら指定されたカフェに行くと、リョウの姿が目に飛び込んできた。

コーヒーを飲んでいる横顔。

やっぱり超カッコイイ!

あたしはドキドキしながら、リョウの席に向かう。

気づいたリョウは、あたしに微笑んでくれた。


「こんばんは。ミユキちゃん」

「こ、こんばんは……」


あたしの声は上擦っていた。


「そんなに緊張しなくていいよ。なに飲む?」


リョウは笑顔で言った。
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