もしも愛が買えるなら
「じゃあカフェオレで」


リョウはあたしの飲み物をウエイトレスに注文する。

ウエイトレスが去って行くと、あたしを見つめて言った。


「会えて嬉しいよ」


あたし、もうダメ……。

そんなこと言われたら、完璧、恋に落ちちゃう。


「ミユキちゃんは彼氏いるの?」

「いません。いないですよ!」


あたしは強調するように答えていた。


「良かった。もし彼氏がいるなら、俺はすぐ帰るつもりだったよ」

「いません、ほんとに!」

「なら、俺と付き合ってくれる? 友達からでもいいからさ」


これって……まさか、こ、こ、告白……?!



< 12 / 57 >

この作品をシェア

pagetop