もしも愛が買えるなら
「どんなに求められても、せいぜい軽いキス止まりだよ」

「ミユキ、安心して。俺が好きなのはミユキだけ」

「ミユキは特別だから」


リョウはあたしににそんな言葉を、たくさん言ってくれた。


◆ ◆ ◆

リョウとあたしが出会ったきっかけは……

あたしが働くイタリアンレストランに、リョウが来たこと。

その時リョウは、女の人と一緒だった。

若い女の子じゃなく、40歳くらいのオバサン。

お金持ちで小奇麗にしているオバサンだった。

あたしはリョウのテーブルに料理を運び、リョウと目が合った瞬間、ひと目惚れした。

超カッコイイ……!

あたしの大好きな、ジャニーズ系の甘く美しい顔。

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