もしも愛が買えるなら
その夜、仕事から解放されたあたしは、すぐリョウにメールした。


『こんばんは。ミユキといいます。今日レストランでリョウ君からアドレスもらって、メールしちゃいました』


ドキドキしながら送信した。

ちゃんと送れた。

あたしは彼の美しい顔を思い出してウットリ。

あんな人とラブラブになれたら、マジで幸せだよ……。

フラレた元彼なんかより、ずっとカッコイイ!

やっとあたしにも運が回ってきたみたい。


リョウと出会ったあたしは、10日前の失恋からすっかり立ち直っていた。

あたしが送信してから、1時間くらい経って、リョウから返信が来た。


『ミユキちゃん。メールもらって嬉しいよ。これからヨロシクね! 今度、俺と二人で会わない?』





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