キミイロ
そして、彼の元へ向かった。
「あ、あ、あ、あのっっ」
そう、奈緒が声をかけたら、彼は、ニコっと笑ってこう言った。
「あ、こんにちは。」
「こ、こんにちは」
「んじゃ、そろそろ私帰るね~用事あるしー」
そう、佳奈が気使って帰ろうとした。
「え、何でぇ~二人っきりになっちゃうじゃん!!!」
奈緒がそういったら、
「好きなんでしょ?なら、二人っきりの方がいいじゃん!それにこれから私もデートだし~」
と、佳奈が奈緒に耳打ちした。
「う、うん。分かった。バイバイ!」
「うんじゃーねー」
「あ、あれ?いいの?行っちゃって。」
そう、彼が質問してきた。
「う、うん。佳奈、用事あるみたいで……」
「うん。分かった。あ、そう言えば名前は?」
「なおですっ!!原田奈緒ですっっ!!!」
「うん。俺は、神崎雅。雅って呼んで?何て呼べばいい?」
それって、下の名前で呼んでもらえるんだよね?キャーキャー
あ、でも、ダメかなぁ~
「え、えっと呼びやすい呼び方でいいですよ?」
あ~もう、私の根性なし!せっかく下の名前で呼んでもらえるチャンスなのにぃ!!!
「んじゃー。俺も下の名前で呼んでもらってるから、奈緒って呼んでもいい?」
奇跡きたーー!!!やったー
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