これからは…
処置が終わったのか、園田としるふが連れだって処置室から出てくる

松田が園田に話しかけようと身をひるがえすのを見て

「ああ、ストップ」

対して止める気もない声だが、海斗が制止をかける

不思議そうな顔で振り返った松田に

「言ったろう?自分の女の働くときの顔を見るのも悪くないって。このまま少し見ていけよ。それでお前がどういう結論を出そうと俺は知ったこっちゃない」

そういって自分はさっさと医局に向かって歩き出す

ふと下を見れば、しるふに褒められたのかうれしそうに瞳を輝かせる園田がいた

「言い忘れてた、それとさ…」

今まで見たことのない園田の表情に見とれていたら、数歩歩いた海斗が立ち止まって振り返っていた

その瞳が、漆黒だけれどどこか優しいような気がして、松田は続きの言葉を待つ

「-」

はっきりと紡がれた言葉に、松田は少し驚いた瞳を向けてくる

「それだけ。じゃな」

明らかに変化のあった松田の瞳を満足げに見返して、海斗はさっさと身をひるがえす

「え!うまくなりました!?立花先生!!」

「うん、この前よりも断然」

「やった!!」

どこか遠くで園田の喜ぶ声が聞こえていた
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