これからは…
空に浮かぶ雲はほんのり灰色で、しかも平面的でまったく夏の気配はない
それでも少しずつ確実に気温は上昇していて、それに伴って湿度も上昇しているのだから体感温度は、もちろん右上がりだ
屋上は確かに息抜きには最適だが、暑い日差しの照りつける夏と寒さの厳しい冬は、あまりいい休憩場所とは言えない
梅雨もそうで、むわっとする空気を感じても少しも気分転換にはならない
こう考えると春と秋にしか使えない屋上は、隠れ休憩場所とは言い難い
でもなぜか足を運んでしまう
理由は特に思いつかないのだが…
あるとすれば…
「…海斗?」
ふと視線を動かせば、この間修理されて新しくなったドアを押し開けて顔をのぞかせるしるふがいた
海斗の姿を認めると少しうれしそうに、どこか安心したような顔ですたすたと近寄ってくる
「どうした」
特に断りもなく医局から姿を消しているときは屋上にいる
この4年で慣習のごとく二人の間にある認識だ
海斗の問いかけに少しはにかみながら、しるふは海斗の隣に並んで柵に腕を乗せる
ほんの少し腕と腕が触れ合う近さで
それでも少しずつ確実に気温は上昇していて、それに伴って湿度も上昇しているのだから体感温度は、もちろん右上がりだ
屋上は確かに息抜きには最適だが、暑い日差しの照りつける夏と寒さの厳しい冬は、あまりいい休憩場所とは言えない
梅雨もそうで、むわっとする空気を感じても少しも気分転換にはならない
こう考えると春と秋にしか使えない屋上は、隠れ休憩場所とは言い難い
でもなぜか足を運んでしまう
理由は特に思いつかないのだが…
あるとすれば…
「…海斗?」
ふと視線を動かせば、この間修理されて新しくなったドアを押し開けて顔をのぞかせるしるふがいた
海斗の姿を認めると少しうれしそうに、どこか安心したような顔ですたすたと近寄ってくる
「どうした」
特に断りもなく医局から姿を消しているときは屋上にいる
この4年で慣習のごとく二人の間にある認識だ
海斗の問いかけに少しはにかみながら、しるふは海斗の隣に並んで柵に腕を乗せる
ほんの少し腕と腕が触れ合う近さで