これからは…
「もし俺が、しるふの働いてる時の姿を知らなかったら3年ももたなかったも、っていう話」

「それが一瞬の気の迷い?」

ついでにこの言葉も根に持ってたりした

だって、ちょっと彼女としては聞き捨てならないじゃないか

一瞬の気の迷いで好きになったとか

まあ、その後に心底惚れてくれたのなら結果オーライなのかもしれないけど

それでもやっぱり気になるじゃないか

「しるふも人が突いてほしくないことろを絶妙に突いてくるよな」

あきれ顔というより少しうんざりしたように海斗が視線を向ける

「だって気になるんだもん。私はね、この3年で学習した。言いたいことは言う、聞きたいことは聞く、それがお互いに小さな溝を作らない秘訣」

「昔はもう少ししおらしかったなと思うのはそのせいか」

はあと息をつき、どこか遠くを眺める海斗に

「そうやってごまかすところ、昔と変わんない。そんなんで振り切れるしるふちゃんだと思わないでよね」

脱線しかけた話を嫌味とともに戻すところ、本当に成長したようだ

いらん成長だが…

「一瞬の気の迷い、といか、正確には一瞬の気の許し、かもなー」

< 103 / 105 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop