僕のおじいちゃんはおばあちゃんだ



顔だけこっちを向けて



「このまま…死ねたらどんなに楽かなって思ってね(笑)」



「ばか言ってないで、早くこっちこいよ」



寝てもいられず起きて、そいつに近づいた。



そいつは、ひょいと金網を超えて戻って来た。



「俺!…海斗(かいと)お前は?」


「……ゆう…」


「そうっ」


とっ、だけ言って、さっきまで寝てた俺の場所でごろっと寝そべった。




これが、俺と海斗の出会い………




     
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