僕のおじいちゃんはおばあちゃんだ



それから海斗とは、よくここであう様になった。


めったに誰も来ない屋上…


元々、屋上には誰も入れない様に入り口に鍵が掛かっているから、その横の小窓から出入りしてる。



海斗は俺と同じ中1だか、クラスが違う。



…今日も…あいつ来るかな…


いつの日か、俺は屋上のいつもの場所で、海斗が来るか来ないか待つ様になった。



来たからといってお互い仲良く話す訳でもなく、だだお互いの存在だけを確認して、ただ一緒にいる。



でも…何かそれが逆に心地良い……



ガタッと小窓の開く音がする。



…海斗かな?



静かな足音が近づいて来て……


「ようっ」


とっだけ海斗は言って、隣にごろっと寝そべる。


俺も黙って同じく隣で寝そべる。



……………



ただ静かな時間だけが過ぎていく。



   
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