僕のおじいちゃんはおばあちゃんだ
中に入って……
「部屋ん中、暑いなっ窓開けるか!」
ガラッと窓を開けた。
「わりぃ~な!家、エアコンなんつ~もんないからさっ、暑い時は暑いし、寒い時は寒いんだよ!扇風機はあるから、それで我慢なっ」
「……海斗!今日は、やけに喋るんだなっ…それに!なんで?俺をここに?」
「……何でだろなっ!」
扇風機に向かって服をパフパフさせて言う。
「取り合えず立ってないで座れよ!なんもないけど、飲みもん位あるから」
そう言って冷蔵庫に向かった。
辺りを見渡したながら座り……
「…なぁ~海斗!誰とここに住んでんだっ」
「…んっ?何?」
冷蔵庫を開けた扉から顔を出して言う。
「だから!誰と…」
とっ、話しかけた時……
奥の扉から声がした。
「海斗~っ!帰って来てんの?」
……うっ!
ガラッと奥から誰かが出て来た。