手を伸ばせば君が。



「いてっ!!」


「ダサっ!!!」



あぁ、俺情けないな。



そんな俺を思いっきりスルーして夏実はしつこく「どうなの?」と、聞いてきた。



俺はティッシュで血を拭きながら「そうだよ。」って答えた。


そのあと、夏実の「ふーん。」と、そっけない返事が聞こえた。




暫くしてリンゴを切り終えた俺はそれを机の上に置いて、手を洗いに行った。



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