HELIOLITEー君と輝く音ー



そんなかなでの近くに居た望が彼女の肩を軽く叩いた。


片側のイヤホンを外したかなでが首を傾げ望を見る。



「拓弥が呼んでる」


「え?あ、はい。すみませんでした。何ですか、りんちゃん」


「それ!」



かなでが言葉を発したのと同時にビシッと人差し指を突き出す。



「それだよ!おかもっちゃん!」



興奮気味に突き出した指を振り回す。


こいつ…うるさいと相まって常識がなってない拓弥の手首に空手チョップをお見舞いする。



「いてっ!」


「人を指差すなアホ」



痛さに顔を歪める奴に言い放つ。


全く、人を指差すなんて非常識な。


当然な報いだ。



< 316 / 411 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop