HELIOLITEー君と輝く音ー
喋り方なんて人それぞれのことだ。
無理やり敬語はなくせというのも、難しい話だ。
それに、かなでの敬語は個性のような意味合いも大きいことだし。
拓弥のバカ丸出しの話し方と比べると全然いい。
むしろ、かなでらしくていい。
拓弥のとなんか比べる必要もないくらいだ。
「かなではかなでらしく居てくれれば、それでいい」
ジッと彼女の目を見て言うと、一瞬逸らされたが直ぐに戻り。
眩しいくらいの笑顔を見せてくれた。
頬を赤らめる彼女の姿は、声がなくとも俺の心を惹きつけていった。