HELIOLITEー君と輝く音ー
「プールって、この近くにあったっけ?」
望が疑問を表す。
「うん?この近くというより、この家にね」
ああ、もう、驚くまい。この豪邸だ。
プールでもなんでもあるだろう。
しかし、問題はこの空気だ。
これは、プールに行くのは逃れられない感じだな。
拓弥は当たり前だが、言い出しっぺだ。
望も望でプールかぁと、ちょっと嬉しそうに呟いている。
かなでは少し複雑そうな表情を浮かべているが。
まあ、そうだな。
毎日バンド詰めだったし。
息抜きもあった方がいいだろう。