【長編】Little Kiss Magic 3~大人になるとき~
紀之さんは向かい合うあたしの肩をグッと掴んで正面からあたしを見た。
肩に指が食い込むほどの力と、真剣な目。
彼がこれから告げようとしている事が真実で、決して良いことではないのだろうと悟ったけれど、逃げることは出来なかった。
「なら、教えてやるよ…」
長い間(ま)の後に、一つ深呼吸してから言葉を繋ぐ。
…ベッドがギシリと軋んだ音が、妙に耳障りだった。
「廉には婚約者がいる。……俺の妹だ」
肩に指が食い込むほどの力と、真剣な目。
彼がこれから告げようとしている事が真実で、決して良いことではないのだろうと悟ったけれど、逃げることは出来なかった。
「なら、教えてやるよ…」
長い間(ま)の後に、一つ深呼吸してから言葉を繋ぐ。
…ベッドがギシリと軋んだ音が、妙に耳障りだった。
「廉には婚約者がいる。……俺の妹だ」