アラサーの彼女が女子ゲーにハマる理由(わけ)
取り敢えず、店の前でいつまでも騒いでる訳にもいかず、場所を移動した









「っで、何でまたここな訳!?」


「仕方ないだろ?空いてるのここだけだって言うから。うちの店、繁盛してるの知ってるだろ?」


結局、佐藤くんちのbarの広すぎるVIPルームにまた来ていた


二人で隅っこのカウンターに並んで座ると、今日は佐藤くんもお店の人にオーダーして、一緒に飲みだした


私は、まあ相手佐藤くんだし、無理して可愛いのとか頼むの止めて、いつものジンライム


佐藤くんは意外にもサイドカーというとても強いカクテルを飲んでいた






「っで、ちゃんと返事くれるの?」


やっぱり、聞くよね…


「う、うん…ごめん。やっぱり付き合えないよ」


「何で?理由は?」


「理由って…」


「ちゃんとした理由言わなきゃ納得しないよ。一体、俺が何年もの間、佐川さんの事好きだったと思ってんの?知らないだろ?」


「えっ…」


何年も…?
って…
ん?








ぅぇぇええええええっっ!!


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