【短編】そばにいるよ。
 
今の段階であたしが言えることは、何もない。

ただ、いつかナオの全部を好きになってくれる女の子が現れるまでは、仕方がないから、あたしがそばにいてあげてもいいかな、とは思う。


とにかく、ナオの考えていることは、あたしには到底、理解が難しいのだ。

このハンドクリームは、ありがたく頂いておくとしても、明日には「彼女できた!」とバカ面を引っさげて報告をしに来るかもしれないし、またフラれでもしたら、あたしはきっと、魔法の言葉を言ってあげるのだろう。


幼なじみは、本当に厄介なだけ。

いないほうがいい、と思ったことは数知れず、けれど、いてくれてよかった、と思ったことも同じくらいあって、バカなのだけれど、そこがまた可愛く、頼られたら嬉しかったりする。

まあ、もうしばらくは、このままの関係でもいいかな、なんて思うあたり、あたしもたいがいバカなのだけれど、それでも願うのは、どんなときでも、ナオが一番に頼る相手は、いつもあたしでありたい、なのだから、重症だ。


「さて。コロンのお世話が終わったら、ナオからもらったハンドクリームでもつけるかな」


今日はクリスマスだし。





- END -
 
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