恋日和~記憶を越えて~
君と2人
午後7時。
野球部の声は、グラウンドからしなくなった。
練習は終わったみたい。
(帰ってないかな・・・でも、待っててほしい)
と心の中で期待してるあたし。
「早く!行っちゃうよ!?」
「声大きい!」
いるわけないじゃん、と
心でつぶやきながら自転車置き場へ向かう。
今日は、陸上部が冬期合宿に行ったから、
残ってるのは吹奏楽部と野球部ぐらい。
「ん?あれ、湧・・・もしかして?」
湧の周りにはたくさんの人。
あたしは、嫌な予感しかしなかった。