いつも隣の幼馴染み。-完-【あとがき重要】
傘を持っていないあたしたちは、動けないせいでびしょ濡れ。
薄手のコートが雨を吸って、重い。冷たい。寒い。
怖いよぉ……
「…そ、ら……天ぁ!」
来るはずなんてないのに。
きっとまだ、あたしのこと怒ってるに決まってるのに。
あたしは思わず、そう叫んでいた。
「めぐ、とりあえず屋根の下行こう!」
洋くんが、あたしの腕を無理矢理ひこうとしたときだった。
「…メグ!」
聞きなれた、大好きな人の声が聞こえた。
そして次の瞬間には、何かを頭に被せられながら、強く腕をひかれる。