虹になる日がきたら


「人殺しって……要らないなんか言ったことない。
確かにあの頃は俺はおかしかったよ。
暴力も振るってたけど……」


「あの事件の後、手紙の返事に…だからおろしたのよ……勝手なこと言わないでよ」


床に崩れた。


「おろしたって……出来てたのか?
手紙って…なんだ?
あの事件の後、親父が後処理して……何があったんだよ。
美玲に何した?」


そこに一君が来た。


「美玲、今日は帰ろう…藤崎さん、後日改めて」


私は走って会場を後にした。


「美玲!」


後を追ってきた一君に抱き止めれた。


「美玲、風邪引くから車で…送っていくよ」


一君…一君一君一君


「一君の部屋に行きたい」


不安も感情も今は要らない。


「わかった」


ごめんなさい。


一君の気持ちなどお構いなしに無我夢中で一君を求めた。








「聞かないようにしてた。
お腹の傷の事や格好の事
美玲の嫌がる事はしないつもりでいた。
でも「一君、











私と別れて下さい」











私には一君に打ち明けられる勇気は無い。



「無理だ」


「……」


「美玲の苦しみを少しでも分けてくれ」


ボロボロと涙がでる


「受け止めてやる…」


「ごめんなさい」


服を着て一君のウチを逃げるように出て行った。


逃げても意味ないのに。


「どぅしたらいいの柊兄…」


答えも出ないまま朝を迎え一君のウチに出勤した。


「おはようございます副社長」


治ったと思ったのに


「玄関で睡眠を取られるのはやめ「君には関係ない」


“君には関係ない”


一君は優しいからと勘違いをしてしまった。


頭のどこかで普通に接してくれると


「お身体に触ります…なので「余計な世話だ……明日からもう来なくていい。
元の部署に異動ねが……!?」


涙が止まらなかった…一君のウチを又逃げるように出た。


「もうやだ…やだやだやだやだ」


道路の真ん中にしゃがみこんでしまった。


「「「……」」」


行き交う人は見て見ぬ振りにおかしい物を見るかのような眼差しで私を見ていた。


その時、


「馬鹿美玲」


ファサッと何かが降ってきて一君の声が聞こえた。


「泣くなら“別れて”なんて言うな馬鹿美玲
もぅ過去なんて聞かないから…今の美玲で十分だから
“別れて”は取り消さないか?」


「一…君」


「美玲居ないと俺じゃないみたい」












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