虹になる日がきたら
「晴斗さん、藤崎新って知ってるでしょ?」
「藤崎?槙新だったら知ってるぞ?」
「槙?」
「おぅ」
「美玲の元カレの」
「嫉妬は見苦しいぜ」
笑ってる晴斗さんの後ろから虹さんの声で
「あんたは未だにでしょ?」
と、聞こえて
「新がどうした?」
咳払いをして真面目に
「美玲との間に何があったか知ってるのかって聞きたかったんだけど」
「……美玲が言わないことを俺らから聞くってどうなんだ?……って言うか俺らも知らないから話しようがないから。
一時期、美玲が拒食症になったことがあったし、通り魔に襲われた事もあった……その後に新は何も言わないで引っ越して行った」
「お腹の傷は通り魔?」
「本人はそう言ってるが…話が噛み合わない」
どういう事だ?
「なぁ一寿?」
「何?」
「柊斗が居なくなってからの美玲がアソコまで立ち直れたのって新のお陰もあるんだ、だから「一応、大人な対応するつもりだけど…俺、無理かもしれない」
あのときの話は俺には嫉妬心しかなかった。
約束はできないと言って電話を切った。
「はぁぁぁ…」
背もたれに体重を預け少しの間目を閉じた。
美玲とアイツの間に赤ん坊…美玲の赤ん坊……赤ん坊…
「…ょぅ……ちょう………副社長!?」
「えっ……?」
今、寝て…た?
資料を片手にそらが俺を揺さぶり起こしていた。
「大丈夫?疲れてる時が一番免疫力が低下してるんだから…休める時に休みなさい?美玲ちゃんもクマが出来てたわよ?」
「ごめん大丈夫……そらは…まだ、子供作らないのか?」
「何よ突然?」
「赤ん坊欲しいなぁって」
「あんたが美玲ちゃんにしてもらいなよ?」
「…うん…そうだな…」
「浮かない顔ね…」
「まぁ」
「疲れてるんなら今日は早めに上がりなさい、体調管理も仕事のウチよ」
頭をグシャグシャにして出て行った。
「はぁぁぁ…「副…社長?」
今度は美玲が顔を出した。
「どうしました?」
「昼食の時間なんですが、何を頼みますか?」
「そんな時間か、美玲はがっつり食べれそうか?」
「大丈夫ですか?」
「カツ丼食いたいなぁ」
「カツ丼?わかりました」
一度部屋を出ていき出前を頼みに行った美玲