運命みたいに恋してる。
そうか。だから、あたしはさっきからずっとイライラしていたんだ。


お姉ちゃんはあたしがいなきゃなんにもできないんだから、あたしの方が偉いんだって、ずっと昔から無意識に思っていたんだ。


でもそれは勘違いだった。


みんなお姉ちゃんに憧れていたんだ。


あたしがお姉ちゃんに対して『かわいそう』だと思っていたことは、欠点じゃなくて、逆に魅力だと思われていた。


お姉ちゃんは、男の子みんなの憧れの姫。


大地だってお姉ちゃんに恋をして、柿崎さんもお姉ちゃんを愛してる。


花梨ちゃんも結局、あたしじゃなくてお姉ちゃんの味方をした。


あたしは正義の味方でもなんでもなくて、もちろんお姉ちゃんより偉くも、格上でもない。


……なにが正義の味方だ。親切ぶって優しい顔して、優位に立って姉を見下すなんて、最悪。


こんな最低人間、柿崎さんに選ばれる資格なんてあるわけない。
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