おやすみ、先輩。また明日
だからなぜ、山中さんにそこまで言われなきゃいけないのか。
別に噂でどう言われていようと、わたしは恥ずかしいことなんてしてないし、自分の行動を変えるつもりもないのに。
そう言おうとした時、山中さんの後ろに立って、彼女の肩に手を置く人がいた。
「山中さん」
「……! か、神林先生」
肩を竦めて怯えたように後ろを振り返る山中さん。
神林先生はいつもの笑顔を消して、真剣な表情で彼女を見下ろしていた。
「友人を貶めるような言葉を吐くと、それ以上に自分を貶めることになるんだよ」
普段温和な神林先生だからこそ、静かに諭すように紡がれた言葉はずしりと重く響いた。
聞いているだけのわたしの心がそう感じるくらいだから、実際言葉をかけられた山中さんはどれほどだろう。
「きみは桜沢さんを同じ調理部員として、班の仲間として応援してあげるべきじゃないのかい?」
「わ、わたしは……っ」