饅頭(マントウ)~竜神の贄~
「一体あれから、何日目なんだぁ・・・・・・?」

 枕に頭を押しつけて、虎邪が蚊の鳴くような声で言う。

 そのとき。

「八日目ですわ」

 いきなり、緑柱にはあり得ない、高い声がした。
 驚いてがばっと頭を上げると、目の前には、神明(シェンミン)姫の姿。

「ひっ姫っ!!」

 思わず叫び、また、ぎゃっと叫んで頭を押さえる。

「さすがの虎邪様も、あれだけ連日宴続きだと、潰れるのですね」

 ふふふ、と笑い、神明姫は黄色い水の入った器を差しだした。

「二日酔いの薬ですよ。まぁ、二日酔いどころではないでしょうから、効くかどうかは、わかりませんが」
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