社長には堕とされません



社長の自宅のタワーマンションに着くと



「どうも」



運転手にお礼を告げて車から降りた社長



その後を追いかけて



「社長、誠に申し訳有りませんでした」



深々と頭を下げた



キスしてきた社長が悪いとは言え転けそうになった私を庇って怪我をしてしまったんだから…結局は私の責任だ



なのに…会社に戻って仕事をしようだなんて…私はなんて失礼なことを、



「いいから付いて来て」



「はい、」



ガックリと肩を落として社長の後を追ってマンションのエントランスへと足を踏み入れた

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