追憶の淡恋詩
~第7章~
人生初めての彼女と初めて一晩を過ごす。
この「一晩を過ごす」という言葉の持つ意味、お分かりであろう。



僕達はもうすでに丸いベッドのステージにいる。
彼女はすでに僕に全て託しているようだ。
その思いは彼女の僕を見る眼差しで分かった。


ベッドにいるが、まだお互いに服は着たままだ。
しかし僕はあえて脱がさない、慌てる必要はない。
まだ夜は始まったばかりなのだ。





僕はこれが初体験ではない、すでに幼なじみの人と経験済みだ。
あの時はどうすればいいか分からなかったが、終わった時には勉強した気分になった。


その勉強の成果をここで発揮しなくてはいけない。





とても深いキスをした後、耳が弱点と知っていた僕はあえて耳を攻める。
すると彼女は甘い吐息を漏らしながらカラダをくねらせる。
もちろん、僕はやめたりしない。


彼女は嫌がっているのかと思ったがそうではない。
なぜなら彼女の腕はすでに僕の背中に回って、抱きしめてくる。
彼女の思いを確認した僕は、さらにヒートアップする。
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