不器用な恋人【短編】
バスルームへと歩いていく後ろ姿をつい目で追っちゃう。




「俺のストリップショー見たいの??」


私の視線を感じた真樹は腰に巻いてるタオルに手をかけたまま茶化してきた。




「見たくないもん!!」


急いで視線を外してベッドに潜り込む。


もぉ~、私の態度怪しすぎじゃんか!!




ハァァ…


お布団の中でため息ひとつ。。





「佳世!?」



頭まで掛かってた布団をはがされる。

だからもちろん目の前には真樹の瞳。



―――…ドクンッ



心臓の音が聞こえた気がした。






「俺も好き」


「…………」


「シャワーしてくる」



そう言ってまた布団をかぶせられた。


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