不器用な恋人【短編】
「濡れてる…」

「えぇぇ!?」


なにが!!!!!
もう何もしてませんけど!?!?



「なに顔赤くしてんだよ」


頭から掛かってたタオルで優しく拭くように頭を撫でられた。


「あ…。髪…ね」

「なんだと思ったんだ??」



ニヤリと笑われる。


「何も思ってないもん!!!」

「佳世のエッチ」

「バカ!!!!」



もぉ~
私のバカバカバカ。

平常心なんて保ててないじゃん。





「俺もシャワーしてくるな」

「あ、うん」



頭をポンポンと軽く2回撫でられて大好きな笑顔。





この笑顔があるから…


私に笑ってくれる姿からあるから…


離れられない。。





この笑顔のそばにいたいと思ってしまう。



たとえ、それが偽りの笑顔でも騙されていたい…。





< 12 / 21 >

この作品をシェア

pagetop