不器用な恋人【短編】
頭を浮かせて少し離れたのに、一瞬にして引き戻された。





「別にこのままでいいよ…」




私はまるで抱き枕のように 真樹に抱きつかれる。






ヤバいってば…

こんなに近づいてたら止まらない鼓動が真樹に聞こえちゃう。



今顔を上げたら真っ赤なんだろうな…。



しばらく顔も向けれません…。







あれ??







私の髪にくっついてる真樹がもうスヤスヤと寝息をたててる。




「……寝るの早すぎっ」



3分???




可笑しくて、幸せで、笑っちゃう。








寝てるんだし…

少しくらいいいよね??






抱きつかれてる腕を少し持ち上げて、
私も真樹の背中に腕を回して抱きついた。




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