スキ、大好き。




「莉子」


と、

優介の声が聞こえた。




起きると少し顔色が良くなった優介が私を抱きしめてくれていた。




一安心。




「ありがとう。心が莉子不足になるから帰っていいよ」

『帰って欲しいの?』

「なわけねぇだろ。心以上に莉子不足だよ。」






そう言われて、喜んでしまった。

変な事で、喜んでごめんね。



私は自分の精一杯の力で優介を抱きしめ、キスをした。





「俺、まだ子どもなんだと思う。心もすげぇ大事だけど、莉子がいなかったら生きていけない気がする。」





私もだよ。

と、

心の中で呟いた。





心の子育ては全ては優介の為。

あなたがいなかったら…パパが優介じゃなかったら、心をこんなに大切だと思わないだろう。







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