瞳の向こうへ
今度は松井さん本人からだ。

私に会いたい人がいるとのこと。

ついに!

ついに、全国に私の名が。

有名人になるの〜って松井さんにふざけて言ったけど、松井さんがマジトーンだったのでおふざけはやめました。

簡単に言われたよ。私に会いたい人のこと。

今、この新幹線の車内で言えることは、私に一体何が出来るのか……。

一人の人間として……。

一人の女性として……。

彼女の背負ってるものを私は……。

いろいろ考えを回転して、考えるのも嫌になった。

これも初めてかもしれない。

初対面の人を会う前から拒絶したいと思うのは。

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