身勝手な恋情【完結】

目を開けると、気だるい、けれど壮絶な色気を含んだ微笑みで、蓮さんが私を見下ろしている。

その表情に、体を打ち付けられる快感以上の、痺れるほどの感動を覚える。


蓮さんが、私を見てる。
欲望に濡れた瞳で。

切なく息を弾ませながら、私を見ている――


煽られているのはいつだって私のほう……。


頬に乗せられた彼の手の甲の上に、自分の手のひらを重ねる。


すき。

気持ちを込めて頬を摺り寄せると、彼はその切れ長の三白眼を細め、眉根を寄せ苦しげにうっすらと微笑む。



「ひよのくせに……」



彼のせっぱつまった表情を見ると、もっと彼を感じたくなって。無我夢中で腰を揺らしていた。

繋がった部分がわななくのを感じる。

その瞬間。私の中に埋め込まれた彼が、またより一層重く、硬く、質量を増した。




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